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「敬虔のために自分自身を鍛錬しなさい。」(1テモテ4:7b)
<Train yourself to be godly.>アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち60 「敬虔のために自分自身を鍛錬しなさい。」(1テモテ4:7b)<Train yourself to be godly.> パウロは「愛する我が子よ」と呼ぶまだ若いテモテに対して、敬虔を身に付けるように命じます。 このすぐあとに、「肉体の訓練も少しは有益ですが、今のいのちと来るべきいのちを約束する敬虔は、すべてに有益です」とその理由を述べています。 私はかつてアマチュアとプロでボクシング選手として身体を鍛えていましたので、肉体の鍛錬は有益であることはよく知っているつもりです。 しかし、それはどう考えても一過性のものなのです。 ここでいう「敬虔」とは、原語では「畏敬、敬神、神を畏れ敬うこと」を意味し、イエス・キリストの十字... -
主による勝利を期待して [聖書]詩篇108篇13節
説教要約神にあって私たちは力ある働きをします。神こそが、私たちの敵を踏みつけてくださいます。詩篇一0八篇十三節 主による勝利を期待して [聖書]詩篇108篇13節 昨年の一月から「アントニオいのち」を毎週一度配信するようになり、現在も続いています。 一年分をフォトブックにして製本するため、PCの写真データをチェックしていたら、本日の週報に掲載している写真が見つかりました。 また、2016年の写真には、詩篇108篇13節を主題聖句に、「主による勝利を期待して」と年間主題が掲げられていることがわかりました。 それは教会の宣教40周年の節目の年でした。 先週まで、私たちは申命記前半を通読し、イスラエルの民が荒野の40年を経て、いよいよ向きを変えて約... -
「私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です」(1ヨハネ5:4)
This is the victory that has overcome the world, even our faithアントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち59 「私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です」(1ヨハネ5:4)This is the victory that has overcome the world, even our faith 29年前、我が家に四人目の末っ子が誕生したとき、私たち夫婦は迷わずに、その子を「勝利」(victory)と名付けました。 その根拠は、冒頭に掲げた聖句です。世の困難や試練に打ち勝つ、克服するが、overcomeという動詞です。 今日のコロナ禍も私たちの前に立ちはだかる大きな試練です。また自分の心の弱さからくる誘惑や試練との戦いがあるでしょう。 そんな世にあって、十字架の死に勝利された復活のキリストを信じるなら、「死は勝利に呑み込まれた。」(1コリント15:54)と確信するのです。... -
全力を尽くして [聖書]申命記6:1-9
説教要約これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。申命記六章七節 全力を尽くして [聖書]申命記6:1-9 「これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。」と本日取り上げた聖句にあります。 「家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも」とは、「いつでも、どんなときにも」これを教えよというのです。 「よく教え込め」とは、違った言い方をすると「心の板に刻む」とか、「心に叩き込む」と言ってもよいでしょう。 新年早々、青森山田のサッカー部が第100回全国高校サッカー選手権大会で見事に優勝しました。 準決勝、決勝と一方的な試合運びで、向かう... -
「人が友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」(ヨハネ15:13)<Greater love has no one than this.>
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち58 「人が友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」(ヨハネ15:13)<Greater love has no one than this.> 森鴎外の『最後の一句』に、さらし者にされ、斬罪に処せられる桂屋太郎兵衛のために、16歳の長女のいちが、いのちを捧げる覚悟で妹たちを連れて奉行所に願い書を差し出すというくだりがあります。 厳しい取り調べにも動ぜず、いちは、「父を助けてくださるなら私は死ぬ覚悟はできています」ときっぱりと答えることで、役人一同が、彼女の刃のように鋭い最後の一句に胸を打たれ、太郎兵衛を死罪赦免とするのです。 これを著者は、「マルチリウム」(キリスト教の殉教)と記しているのが... -
向きを変えて出発せよ [聖書]申命記1:5-8
説教要約神にあって私たちは力ある働きをします。詩篇一0八篇十三節あなたがたは向きを変えて出発せよ。申命記一章七節 向きを変えて出発せよ [聖書]申命記1:5-8 先週の役員会では、新年度の指針となる主題と聖句を、みなさんからいただいたご意見を参考に、教会の現状と今後を考量して決定いたしました。 主題と聖句を決めてから気付かされたことですが、先週金曜日から本日の「みことばの光」の通読箇所が「向きを変えて出発せよ」と繰り返し、神がモーセを通して語られる民へのことばなのです。 荒野の40年を経て、これまでの不信仰による失敗や数々の苦難を通して、主の契約と律法を再確認し、神の導きに従って出発するのです。 私たちの教会は、宣教46年目を迎え、その半分を... -
「あなたがたは向きを変えて出発せよ」(申命1:7)<Break Camp and advance!>(NIV)
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち57 「あなたがたは向きを変えて出発せよ」(申命1:7)<Break Camp and advance!>(NIV) 新年度、私たち主にある「あすなろ福音教会」では、冒頭の主題を掲げ、「神にあって私たちは力ある働きをします。」(詩篇108:13)を年間聖句として、新たな一歩を踏み出すように導かれました。 「向きを変えて」とは、原語と文脈から、移動のための「備えをすること」、天幕を畳むことを意味し、「出発」とは「くいを抜く」で、旅をする・移動することを意味します。 あすなろ教会は、イスラエルの荒野の40年と同じように、すでに一世代を超え、次の世代への移行期にあります。 神の民が約束の地に入るためには、神がモーセを通して与えた契... -
神のあわれみと恵みによって [聖書]1テモテ1:12-16
説教要約私たちの主の恵みは、キリスト・イエスにある信仰と愛とともに満ちあふれました。第一テモテ一章十四節 神のあわれみと恵みによって [聖書]1テモテ1:12-16 昨年末の主日礼拝で、「大事なのは新しい創造です」と、ガラテヤ6章15節を中心に『新しいいのちに生きる』という主題で説教させていただきました。 新しい創造とは、キリストの十字架の恵みによって新生し、新しいいのちに生きる信仰を意味します。 そして、その信仰によって、「古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」という見事な確信が与えられるのです。 また、その信仰者の共同体である教会と、兄弟姉妹の生き様が、教会に委ねられた福音宣教ともいえるでしょう。 本日の週報の写真は、妻めぐみ... -
幻がなければ、民は好き勝手にふるまう。(箴言29:18)<Where there is no vision, the people perish;>(KJV)
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち56 幻がなければ、民は好き勝手にふるまう。(箴言29:18)<Where there is no vision, the people perish;>(KJV) 欽定訳聖書では「幻のない民は滅びる」と訳せるでしょう。 昭和の高度成長期、学生運動が盛んでした。 その善し悪しは別として、当時の若者たちは、既存社会に対して、自らのビジョンを掲げて一致団結して抵抗したのです。 日本社会が豊かになり安定期に入ると、次世代の若者たちはその豊かさに「事なかれ主義」に甘んじるようになりました。 現代の若者たちはどうでしょう。 「IT社会」の情報過多の中で、自らの意志さえも情報操作されるような危険性を孕んでいるのです。 北海道大学の初代教頭であったクラーク博士... -
キリストにあって [聖書]詩篇108篇
説教要約神にあって、私たちは力ある働きをします。神こそが私たちの敵を踏みつけてくださいます。詩篇一0八篇十三節 キリストにあって [聖書]詩篇108篇 2022年の新しい年を迎えました。 今朝は、新年礼拝として、「みことばの光」の通読箇所から、みことばを取り次がせていただきます。 本日の主題聖句は、詩篇108篇13節の前半のことば、「神にあって、私たちは力ある働きをします。」英訳ですと、「神と共に私たちは勝利を得る」といえるでしょうか。 私たちキリスト者は、キリストにあって一つのからだとせられ、聖なる公同の教会、神の家族であり、全世界の教会は、主にあって一つなのです。 5節に、「神よ、あなたが天で、あなたの栄光が全地であがめられるように」と、...