Pastor Macky 69の『いのちのパン』
アントニオいのち56
幻がなければ、民は好き勝手にふるまう。(箴言29:18)
<Where there is no vision, the people perish;>(KJV)
欽定訳聖書では「幻のない民は滅びる」と訳せるでしょう。
昭和の高度成長期、学生運動が盛んでした。
その善し悪しは別として、当時の若者たちは、既存社会に対して、自らのビジョンを掲げて一致団結して抵抗したのです。
日本社会が豊かになり安定期に入ると、次世代の若者たちはその豊かさに「事なかれ主義」に甘んじるようになりました。
現代の若者たちはどうでしょう。
「IT社会」の情報過多の中で、自らの意志さえも情報操作されるような危険性を孕んでいるのです。
北海道大学の初代教頭であったクラーク博士は、「少年よ、大志を抱け!」(Boys, be ambitious!)と、学生たちにビジョンを抱くことを勧めました。
世界が新型コロナに翻弄されるこの時代、私たちもまた、明確なビジョンを抱いて、新たな一歩を踏み出したいものです。
*「アントニオ」とは、ラテン語で大変貴重なものという意味