「あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。」(1ペテロ5:6)
アンドリューマレーの『謙遜』という著書に、「人の高慢こそ、キリストの贖いを必要とする最も大きな罪である」と記してあります。このことを箴言では、「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ」(16:18)と警告を与えています。したがって、神が私たちに望んでおられることは、神の前にへりくだり、神に信頼して歩むことです。これを別の言い方では、「神を恐れる」、あるいは「神の国と神の義を第一にする生き様」と言えるでしょう。人は様々な思い煩いによって、心が乱れ、神から離れてしまうのです。ペテロは、この同じ箇所で、「あなたがたの思い煩いをいっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるから」(5:7)と述べています。神を信頼するとは、神の前にへりくだり、神を第一にして歩むことです。それが神の恵みと栄誉にあずかる信仰だと言えるでしょう。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2022.9.29)