「こどもたち。私たちは、ことばや口先だけではなく、行いと真実をもって愛しましょう。」(1ヨハネ3:18)
真実な愛は、岩のような固い心をも打ち砕く神の力です。このことばを記した使徒ヨハネは、弟子たちの師である主イエスの一番弟子ペテロを差し置いて、自らを「イエスが愛された弟子」(ヨハネ21:20)と書き記し、イエスに豊に用いられました。ヨハネの福音書の他に第一と第二ヨハネの手紙を書き記し、さらには聖書巻末の壮大な終末の預言、「ヨハネの黙示録」を記しました。彼は、短気ですぐに怒りやすい性格から、「ボアネルゲ」(雷の子)と主にあだ名を付けられるほどでした。しかし、後のヨハネは、愛に満ちた人となり、主の母マリアのお世話をするようになり、多くの人々にキリストの愛を実践したのです。そんなヨハネが、「ことばや口先ではなく、行いと真実をもって愛しましょう」と勧めるまでに主の愛によって変えられるのです。愚かな私も主の愛によって変えられたひとりです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2023.11.16)