「立ち返って落ち着いていれば、あなたがたは救われ、静かにして信頼すれば、あなたがたは力を得る。」(イザヤ30:15)
今の時代、世は心騒ぐことで溢れています。落ち着いて静まることさえできない出来事でいっぱいです。どうすれば、安らぎを得、希望を持つことができるのでしょう。世の現実を見る限りにおいては、失意落胆するばかりです。冒頭の聖句は、今から2700年ほど前、ユダ王国の預言者イザヤが語ったものです。ユダ王国がこれまで助けを求めて信頼していたアッシリア帝国に裏切られ、王国存亡の危機に立たせられたとき、ユダの王とその取り巻きたちは、神に助けを求めるのではなく、南の大国エジプトに貢ぎ物をもって助けを求めるのです。そんな文脈の中で、イザヤは、「イスラエルの聖なる方、神である主はこう言われた」と、神に立ち返り、神に信頼するように告げ知らせるのです。今は、私たちの存在の意義が問われています。神に立ち返り、神に信頼することが、私たちの救いと力になるのです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2024.9.26)
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