マッキー芦名– Author –
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御手の助けによって [聖書]詩篇119:169-176
説教要約あなたの御手が私の助けとなりますように。まことに、私はあなたの戒めを選びました。詩篇一一九篇一七三節 御手の助けによって [聖書]詩篇119:169-176 教会暦では、本日から受難週に入ります。 昨年と比べると二週間ほど遅れて17日にイースターを迎えます。 めぐみ姉は、昨年の受難週の受難日の朝に天に召されました。 私にとって、昨年の受難週とイースターは、これまでになく意味深いものとなりました。 「キリストと共に十字架に死に、キリストと共に生きる」(ガラ2:19-20)ことを、妻の死によって現実的に知ることができたからです。 神のことばは真実であり、永遠のいのちを保証するものであることを私たちは信じています。 先週末まで通読していた詩篇119篇のヘブル語... -
「死は勝利に呑み込まれた。」(1コリント15:54)<”Death has been swallowed up in victory.”>
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち72 「死は勝利に呑み込まれた。」(1コリント15:54)<”Death has been swallowed up in victory.”> ウクライナにおいて、プーチン・ロシアによる残虐な殺戮が行われている。 多くの尊いいのちが無残に奪われている現実に、ただただ唖然とさせられる。 今から二千年ほど前、神の御子イエス・キリストは、敗北者として十字架でさらし者にされ、人々に嘲られ処刑された。 悪の力に屈服させられ、敗北者としての無残な姿がそこにあったかのように見えた。 しかし、それで終わりではなかった。 悲しみと虚しさの中にあった弟子たちに驚愕の出来事が起こった。 それは復活の主との再会という事実である。 「死は勝利に呑まれたり」とは、イザ... -
主に従うことの幸い [聖書]詩篇119:33-40
説教要約私にあなたの仰せの道を踏み行かせてください。私はその道を喜んでいますから。詩篇一一九篇三五節 主に従うことの幸い [聖書]詩篇119:33-40 昨年のイースターは4月4日でした。 その前週は受難週で、妻めぐみが受難日である4月2日の朝8時17分に夫の私が見守る中、天に召されました。 昨日は、その一周忌を迎え、家族で生前のお母さんを偲び、神さまの恵みを覚えさせていただきました。 めぐみの信仰の生涯を一言で証言するなら、「いつも喜んで主に仕え、教会に仕えた生涯だった」と言えると思います。 また、本当に主に愛されていた姉妹だったと思います。 私はこのところ、「みことばの光」を用いての聖書通読から、一つのテーマに導かれています。 それは、「キリスト... -
「主の聖徒たちの死は 主の目に尊い。」(詩篇116:15)<Precious in the sight of the LORD is the death of his faithful servants.>
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち71 「主の聖徒たちの死は 主の目に尊い。」(詩篇116:15)<Precious in the sight of the LORD is the death of his faithful servants.> 昨年の受難週の受難日に、妻が天に召されて一年になろうとしている。 31日から翌4月1日と、二日間、妻のベッドの傍に寄り添って夜を過ごした。 妻の耳元で祈りと讃美を繰り返し、恵みの主に妻を委ねていた。 苦難の中にあってともにおられる主が、私たちに平安を与えてくださり、新たないのちの希望を確信させてくださった。 主とともに歩んだ聖徒たちの死は、主の目に尊いとみことばは教えている。 神を信頼し、その生涯を全うされた多くの聖徒たちが、雲のように私たちを取り巻いている... -
神を愛するとは 【聖書】1ヨハネ5章3-4
説教要約神を愛するとは、神の命令を守ることです。その命令は重荷とはなりません。なぜなら、神によって生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。(新政訳第三版)第一ヨハネ五章三節〜 神を愛するとは 【聖書】1ヨハネ5章3-4 昨年の今頃、入院中のめぐみ姉は、死の縁をさまよう重篤な状況にありました。 ちょうど受難週に入った時期です。 先週、そんな天国のめぐみを覚えながら、「愛すること、愛されること」について思い巡らしていました。 私をとことん愛してくれた妻が先に天国に行き、夫の私がまだ地上に生きている。 私が今生きているのは、私を愛してくれた妻の愛に免じて、主が私をあわれみ寛容を示してくださっているのは間違... -
「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。」(1ヨハネ5:3)
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち70 「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。」(1ヨハネ5:3) 昨年の3月25日、入院中の妻の容体が急変し、家族全員が病院に来るように連絡が入った。 主治医の見解は、「もう無理でしょう」ということだった。 まもなく妻が天に召されて一年になる。 結婚して43年間、妻は私を一途に愛してくれた。 今私が生かされているのは、まさに妻の愛に免じてだと思っている。 そこで、昨夜、体調が悪く一睡もできない状況の中で、「なら、牧師の私が神を愛するとは…?」と自問自答し、冒頭に掲げた1ヨハネ5章3〜4節と朝まで向き合っていた。 妻が36歳で出産した末っ子の「勝利」と... -
メシアの戴冠 [聖書]ゼカリヤ6:9-15
説教要約彼にこう言え。『万軍の主はこう言われる。見よ、一人の人を。その名は若枝。彼は自分のいるところから芽を出し、主の神殿を立てる。彼が主の神殿を建て、彼が威光を帯び、王座に就いて支配する。』ゼカリヤ六章二十二節〜 メシアの戴冠 [聖書]ゼカリヤ6:9-15 先週、私がウクライナ情勢を憂いつつ黙想しているとき、詩篇12篇8節のダビデの賛歌が心に留まりました。 「人の子の間で、卑しいことがあがめられているときには、悪しき者がいたるところで横行します」との聖句です。 77年前の1945年、ナチスドイツの独裁者ヒトラーが自ら命を絶ち終戦を迎えます。 それは日本がアメリカに敗戦し、無条件降伏した年でもあります。 今世界は、ロシアの独裁者の手による悲... -
「人の子の間で、卑しいことがあがめられているときには、悪しき者がいたるところで横行します。」(詩篇12:8)
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち69 「人の子の間で、卑しいことがあがめられているときには、悪しき者がいたるところで横行します。」(詩篇12:8) 昨夜、凄惨な状況が続くウクライナを覚えて瞑想しているときに与えられた聖句です。 ロシア・プーチンの悪行は、およそ90年前のナチス・ヒトラーと重なるものがあります。 1945年、反ナチ抵抗者として殉教した神学者ボンヘッファーは、「悪が、光・慈善・歴史的必然性・社会的正義といった形をとって現れる。 だが、聖書によって生きるキリスト者にとっては、これこそ、悪の底知れぬ陰険さを証明するものである」と述べ、これに『悪の一大仮装』と見出しを付けています。 私たちキリスト者は、何が真実かを聖書のみ... -
信仰は行いで証しされる [聖書]ヤコブ2:14-26
説教要約あなたが見ているとおり、信仰がその行いとともに働き、信仰は行いによって完成されました。ヤコブ二章二十二節 信仰は行いで証しされる [聖書]ヤコブ2:14-26 「向きを変えて出発せよ」との新年度の指針が与えられ、「神こそが、私たちの敵を踏みつけてくださいます」と、その出発の根拠となる詩篇108篇13節を携えて、新しい年を歩ませていただいて三ヶ月目に入りました。 年度の4分の1ですから、前半の半分をすでに歩んでいるのです。 私自身は、新たな思いで幸先の良いスタートを切ったと思っていましたが、まさかのコロナ陽性で、娘の愛と共々、人生これで終わりかと思うような目に遭いました。 しかし、私はそれで、世界の脅威となっている感染症を、身をもって知ること... -
「信仰は行いによって完成されました。」(ヤコブ2:22) <His faith was made complete by what he did.>
アントニオいのちPastor Macky 69の『いのちのパン』アントニオいのち68 「信仰は行いによって完成されました。」(ヤコブ2:22) <His faith was made complete by what he did.> このことばは、信仰の父アブラハムが神の祝福の子イサクを祭壇に献げたその行いによって義と認められたことを受けて、主の兄弟ヤコブによって記されています。 このことは、神が愛する御子を十字架に明け渡した型であるといわれています。 幼い頃から兄であるイエスの言動を目の当たりにし、十字架の死と復活の目撃者でもある彼は、後にエルサレム教会の指導者となります。 迫害によって散らされたユダヤ人キリスト者に対して、「信仰は行いが伴わないなら、それだけでは死んだものだ」と戒めているのです。 私たちの信仰...