これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。
あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。
申命記六章七節
全力を尽くして [聖書]申命記6:1-9
「これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。」と本日取り上げた聖句にあります。
「家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも」とは、「いつでも、どんなときにも」これを教えよというのです。
「よく教え込め」とは、違った言い方をすると「心の板に刻む」とか、「心に叩き込む」と言ってもよいでしょう。
新年早々、青森山田のサッカー部が第100回全国高校サッカー選手権大会で見事に優勝しました。
準決勝、決勝と一方的な試合運びで、向かうところ敵なしという圧倒的な強さを発揮しました。
きっと黒田剛監督が、朝から晩まで、雨の日も雪の日も、「高校サッカーの王者」を目標に彼らを励まし、その覚えるべき技術を「全身全霊に叩き込んだ」結果だと思います。
これと同じように、神は御自身が選ばれたイスラエルの民とその子や孫たちに、「心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛せよ」と、モーセを通して仰せられるのです。
つまり、これが神の選びの民として、この世界にあって圧倒的な神の祝福と栄誉を得る道であるということです。
今朝は「全力を尽くして」とのタイトルで信仰の最も大切なことを学びます。
1.しっかりと目標を定めて
青森山田のサッカー部の偉業は、まさに目標目指して全力を尽くした結果です。
この申命記では、主の民が「みおしえの確認を行う」(1:5)ことと、不信仰と呟きを捨てて約束の地へ向きを変えて出発することが命じられています。
それは、神がアブラハムに約束した乳と蜜の流れる地(肥沃な地)を末長く民とその子孫に与えるためなのです。
2.私たちの監督はイエス
神は、民の指導者としてモーセをお与えになりました。
不信仰な民にモーセはどれだけ我慢と忍耐が必要だったことでしょう。
しかしモーセは決してあきらめませんでした。
今、私たち教会の監督はイエスです。
主は私たちのために、御自身のいのちを捨てて、罪をきよめ、朽ちることのない栄冠、「神の国と神の義」をお与えくださったのです。
3.全力を尽くして
今回の聖句では、「これを」という代名詞が強調されています。
それは、4節から6節までを示しています。
「神は唯一であること。心といのちと力を尽くして神である主を愛する」ことです。
神である主は、私たちに救いを得させるために御子を十字架に渡し、与え尽くしてくださいました。
この主を信じることがまことの勝利へ至る道なのです。