幸いなイスラエルよ、だれがあなたのような、主に救われた民であろうか、主はあなたを助ける盾、あなたの勝利の剣。敵はあなたに屈し、あなたは彼らの背を踏みつける。
申命記三三章二九節
主にあって勝利を [聖書]申命記33:27-29
このたび、2月14日の夕方に牧師の私に発熱症状が出て、二日目の朝には、血圧が二百を超えて、脳疾患を引き起こす寸前まで容体が悪化したのです。結局PCR検査の結果、陽性と判明し、十日間の自宅療養となりました。
また、食事や身の回りの世話をしてくれた長女の愛も感染して十日間の自宅療養となり、次女のまことは、陰性ではあったものの濃厚接触者として自宅待機となり、同居の家族三人が半月ほど、新型コロナと闘っていたのです。
私も愛姉も、それぞれが二日間、「死ぬ思いをした」というのが率直な感想です。
そして私の場合は、頭が割れそうな最悪な状態の中で、一晩中、イザヤ書のみことばと向き合って、神さまと対話していたのです。そして、天国の晴れ渡った青空の下で、天国のめぐみと再開し、死に勝利した平安と喜びが与えられ、そして心地よい目覚めが与えられ、回復へと向かったのです。
今、私たちが通読している申命記は、いよいよクライマックスを迎えます。
神の約束の地を目前にしたイスラエルの12部族に向かって、神の人モーセは、自らの死を前にして、祝福のことばを述べるのが、この33章なのです。
1.主が私たちの王である
モーセは自らの死に際して、あらためて民に向かって、主と主のみおしえこそが、あなたがたのすべてのすべてであることを示されるのです。
33:5の「主はエシュルンで王となられた」とは、イスラエルに対する詩的表現であり、「正しい者」意味します。
今日の私たちにあっては救い主イエス・キリストが私たちの王であると言えるでしょう。
2.主にある幸いを確信して
本日の中心聖句は29節後半です。
「主はあなたを助ける盾、あなたの勝利の剣。敵はあなたに屈し、あなたは彼らの背を踏みつける」とあります。
このことばは、まさに詩篇108篇13節の後半と同じです。
神に信頼するなら、神が私たちの敵を踏みつけてくださるのです。
今回のコロナ経験で、私は主にある勝利を経験させていただきました。主にあって幸いがあるのです。
3.勝利の主を信頼して
教会は今、転換期を迎えています。
将来の大きな分岐点に立たせられているのです。
しかし、私たちが向かうべき道は一つです。
それは主が示される約束の道です。
「向きを変えて出発せよ」とは、神のみことばを信頼し、祈りつつ神とともに進み行くことです。
ここに私たちの勝利があるからです。