「今日は、私たちの主にとって聖なる日である。悲しんではならない。
主を喜ぶことは、あなたがたの力です。」
ネヘミヤ八章十節
勝利の主に栄光と喜びが【聖書】ネヘミヤ8:1-12
あなたは勝利の喜びを体験したことがありますか。
スポーツの世界では、必ず勝敗が着きますので、勝者と敗者のコントラストは一目瞭然です。
けれども、勝負の世界の喜びはほんの束の間で、それは、あっという間に過去の栄光になってしまいます。
世界の歴史に見る帝国の王たちも、その王座に就くのはほんの束の間で、目まぐるしく新たな覇者が現れては消えていくのです。
そんな私たちが生きる世界の中で、唯一絶対の主権者であり、決して朽ちることのない王の王、主の主であられる救い主イエス・キリストがおられます。
本年度、私たちは、「神にあって私たちは力ある働きをします。神こそが、私たちの敵を踏みつけてくださいます。」(詩 108:13)とのみことばを主題にして歩ませていただいています。
今、私たちが通読しているネヘミヤ記は、ネヘミヤによるエルサレムの城壁再建の出来事を学んでいます。
城壁再建を阻む敵対者の中にあって、ネヘミヤは、「私たちの神が私たちのために戦ってくださるのだ」と民を励まし、再建工事を進め、ついには五十二日間で、城壁修復工事が完成し、神の栄光を現し、神の民全体の大きな喜びとなるのです。
1. 敵対者の執拗な策略の中で
ネヘミヤによる城壁再建を阻止しようと悪巧みを企てる敵対者にサンバラテ、その部下トビヤ、アラブ人ゲシェムの名が挙げられます。
いかにも悪そうな名前です。
ちなみに、サンバラテは、「月の神は命を与えた」という意味です。
彼らは、自分たちの利害の故にネヘミヤ暗殺をも企てるのです。
しかし、主に依り頼むネヘミヤの知恵がはるかに上回っていたのです。
2.敵対者の執念深い策略
「さあ、会見しよう」と、いかにもという方法で、敵対者は四度、五度と使者をネヘミヤの元に使わします。
しかもネヘミヤがペルシアの王に反逆を企んでいるとのデマを吹聴させてです。
さらには、神殿の祭司を買収して、彼を宮の中に退避させ、そこで暗殺を企てるのです。
普通の人なら絶体絶命のピンチなのですが、ネヘミヤは「わが神よ」(v14)と主に向かって祈り願うのです。
3. 工事完了と信仰の勝利
「私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です」(1ヨハネ 5:4)
また、聖書は一貫して、「恐れるな」と信仰者を励まし、「Our God will fight for us!」(我らの神が私たちのために戦ってくださる)と教えておられます。
主に信頼することが私たちの勝利の秘訣です。