絶望の中にあっても

わたしは必ずあなたを助け出す。あなたは剣に倒れず、あなたのいのちは戦勝品としてあなたのものになる。あなたがわたしに信頼したからだ。―主のことば エレミヤ39章18節

[聖書]エレミヤ書39:1-18 
 先週木曜の朝9時から行われた婦人会では、『聖書の女性たち』から旧約に登場する女性たちの中で最悪の女と言われるアハブ王の妻「イゼベル」についてともに学びました。 なぜイゼベルかというと、彼女の心には生ぬるさがなく、良くも悪くも徹底して熱く、徹底して冷たいからです。しかし、そんな徹底した彼女の個性が、まことの神ではなく、異教の偶像バアルに徹底した基準があり、絶対的主権を持っておられるまことの神に背いていたことが決定的違いなのです。しかし、彼女の夫アハブは北イスラエルの王でしたから、預言者エリヤが語ることばを神のことばとして知っていました。このアハブ王もまた、今回、南ユダ最後の王として学んでいるゼデキヤ王と同じで、まことの神を知っていながら、偽預言者のことばに惑わされ、その信仰は優柔不断でした。本日の箇所では、ユダの民の最後の砦であるエルサレムが崩壊し、ゼデキヤの息子たちは父の目の前で虐殺され、王もまた両目を潰される悲惨が描かれています。(v.6-7)しかし、最後には思いもよらないクシュ人エベデ・メレクが神の祝福を得るのです。理由は彼が主である神を信頼したからです。

1.預言者が語り続けたこと
 私たちは、本年、列王記上下ホセア伝道者の書エレミヤと旧約聖書を重点的に学び、特に背信の民イスラエルに遣わされた預言者のことばから、彼らが神の代言者」として何を語り叫んでおられたのかを考え学ばせていただきました。預言者たちの第一のことばは、「あなたの神を恐れ、真の神に立ち返れ」が第一のことなのです。

2.ついに捕えられた民の悲惨
 エレミヤが語られた神のさばきがついに成就します。ついにエルサレムは焼き尽くされ、崩壊するのです。その悲惨な様子が3節から9節までに記されています。6節には「ユダのおもだった人たちみな虐殺した」とあります。先にバビロンに捕囚された人たちは、こんな目に遭うことがなかったことに何かしら神の大きなあわれみを覚えます。

3.あわれなゼデキヤに我を見る
 ゼデキヤの一番の弱さは、南ユダの王として権限が与えられ、さらには唯一絶対の神の預言者エレミヤが確かな助言を与えているのにも関わらず、その声に聞かず、偽預言者や現状の動きに翻弄され、優柔不断に都合の良いように振る舞い、間違った決断に身を委ねたことにあります。ともすれば、それが私たちでもあるのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

あすなろ福音キリスト教会 牧師

日本福音キリスト教会連合(JECA)
あすなろ福音キリスト教会 牧師
青森県十和田市生まれ
近畿大学商経学部卒&聖書宣教会(神学本科卒)

コメント

コメントする

目次