ああ、神、主よ、ご覧ください。あなたは大いなる力と、伸ばされた御腕をもって天と地を造られました。あなたにとって不可能なことは一つもありません。エレミヤ32章17節
[聖書]エレミヤ書32:1-25
私たちの教会の年度の歩みも残すところ二ヶ月を切りました。来月21日は、『クリスマス礼拝&子どもクリスマス会』が開催されます。クリスマスとイースターの恵みの主が、この一年、私たちをどのように導いて来られたでしょうか。どんなに辛いことがあったとしても、私たちは、今も生かされていることを覚えて、今これからも主が私たちを力強い御腕を持って導いてくださることを信じ期待して歩ませていただきましょう。
本日の説教は、先週水曜日の通読箇所からです。32章前半のエレミヤの神への祈りは、エルサレムが陥落する直前、前587年頃のことです。彼は王ゼデキヤに、おじのシャルムの子ハナムエルを遣わして、ベニヤミンの地のアナトテの土地の買い戻しの契約立て購入しました。その翌年、ゼデキヤ王はバビロンに引いて行かれ、エルサレムは完全崩壊するのです。しかし、このエレミヤの土地の買い戻しは、エルサレム崩壊の70年後、なんと神がペルシャのクロス王を立てて実現させてくださるのです。さらには、神は救い主イエスを通して民を贖い導き出す全能者であることを本日の箇所は教えているのです。
1.バビロン捕囚と主の十字架
32章前半は、エルサレムがバビロン軍によって包囲されている危機的な状況が記されています。年代的にはBC587年です。エルサレム陥落は翌年BC586年ですから、まさに南ユダは四面楚歌、八方塞がりの状況です。それは、主が弟子たちに見捨てられ十字架の道をひとり孤独に進み行く姿と共通して見えるのです。
2.あなたの土地を買い戻せ
エルサレム陥落という危機的な状況下で、主はエレミヤに故郷の畑を買い戻すように命じます。帝国に包囲され土地は価値を失い。買い戻しても何の意味もないと思われる購入契約をエレミヤは「これが主のことばであると知った」(v.8)と悟るのです。 このことは、後のユダの帰還と主イエスの贖いを指しているのです。
3.神にとって不可能はない
主はエレミヤの信仰とその行いに、祝福して言います。「再びこの地で、家や、畑や、ぶどう畑が買われるようになるからだ」(v.13)神のことばに聞き従ったエレミヤに、神はエレミヤだけではなく、民全体への回復と祝福を約束したのです。そこで、エレミヤは、17節にあるように不可能なことは一つもない神を讃美するのです。


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