主に信頼し、善を行え。地に住み誠実を養え。主を自らの喜びとせよ。
主はあなたの心の願いをかなえてくださる。詩篇37篇3〜4節
聖書/詩篇37:1〜6
このところシバのまさるの様子がいつもと違い、表情に緊張感が見えます。
わんこでも状況を敏感に感じ取るとすれば、私たち人間は、人との関わりで感情が左右するのは当然のことです。
今回、取り上げる詩篇37篇は、原文はヘブル語のアルファベットで綴られており、教師が弟子に語りかけるような格言集としての構造になっています。
テーマは、「なぜ悪を行う者が栄えるのか」という世の不条理と神の正義を問う信仰者の問いです。「アル・ティトゥハル」(熱くなるな/腹を立てるな)と、ヘブル文字のアーレフから始まリます。
これは、悪を行う者に「カッカするな。怒りを燃やすな」という意味です。
ともすれば、神を信じるがゆえに、ついついまともにぶつかってしまい、自分もまた他者を傷つけてしまうことがあるのです。そこで、この詩篇は「地を受け継ぐ者」(v.11.22,29,34)はどんな人かを繰り返し教えています。11節では、「柔和な人」、22節では、「主に祝福された人」、29節は、「正しい人」です。
これらを、新約聖書の光に照らせば、キリストの十字架によって罪赦され、イエスを信じる信仰によって義とされた私たちキリスト者であると言えるでしょう。
1.困難の中で視点を変える
ダビデは、「苦しみにあったことは私にとって幸せでした」(119:71)と、苦難の中で主の真実を知ったと言います。この37篇では、悪を行う者、不正を行う者の最後は、神のさばきであることを繰り返し教えています。信仰者が主を信頼し誠実に歩むときに、「あなたの義を光のように、真昼のように輝かされる」(v.6)と教えておられるのです。
2.怒ることをやめよ
この詩篇37篇は「腹を立てるな」(アル・ティトゥハル)と始まります。それが8節でも同じように、「怒ることをやめ…、腹を立てるな」と繰り返し、「それはただ悪への道だ」と忠告を与えています。
私たちが本年の主題としているロマ書12:21では、「悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打ち勝ちなさい」とあることを覚えます。
3.主の道を歩むことの幸い
私自身、この年になって経験したことのない、試みに遭っています。愛を持って励まし合うべき私たちが、傷つけ合うようなことは、決して神から出たものではないと思います。この詩篇は、「正しい」と「悪き者の最後」(7回)が対比して繰り返されています。主を信頼する者を神は見捨てず、地を相続する者として祝福してくださるのです。
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