「まず神の国と神の義を求めなさい。」(マタイ6:33)
主イエスの「山上の教え」のこのみことばは、恵み溢れる神の国と、この地上の様々な問題の中で生きる信仰者にとって、心配や思い煩いを引き起こす心、その生活が、私たちを神から引き離す一番の大敵であることを教えています。「神の義」の「義」のギリシャ語は「デカイオスネー」で、聖書外では、法廷において義を宣告される際に用いられる裁判的な意味と、聖書の「救い」と「勝利」という意味を兼ね備えています。「神の国と神の義」とは、キリストの救いが私たちの出発点であり、神の御手の中にある人生こそ、心配や思い煩いを払拭し、真の平安と希望を与えてくださる原点なのです。それゆえに、最も大切なことは、偉大な天の父なる神と自分の関係を完全なものとすることに全力を尽くすことです。主の十字架こそ、私たちの罪の身代わりであり、「われらの救いの岩に向かって、喜び叫ぼう!」(詩篇95:1)との賛美が溢れるのです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2023.9.21)
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