2025年– date –
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◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち229
“機会を十分に活かしなさい。悪い時代だからです。”(エペソ5:16) 今回は、パウロの獄中書簡と言われる手紙からです。世に迎合し、神を悲しませる混乱した悪い時代にあって、神の子とされたキリスト者が如何に生きるべきかをパウロは教えています。まずは「神に倣う者となりなさい」と、次に、「愛のうちに歩みなさい」です。そして、「光の子どもとして歩みなさい」と続きます。スポーツの世界で、「ピンチはチャンス」ということばがよく用いられます。冒頭の聖句は、まさに「悪い時代だからこそ機会を十分に活かす」とも読み取れます。主イエスは、「あなたがたは地の塩、世の光です」(マタイ5:13-14)と仰せられました。まさに、世の腐敗を防ぐ塩となり、闇を照らす光となるのが... -
絶対的主権によって
恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたにいいます。この方を恐れなさい。ルカ12章5節 [聖書]ルカ20:1〜19 イザヤ43章に次のことばがあります。―主のことばー わたしが神だ。これから後もわたしは神だ。わたしの手から救い出せる者はない。わたしが事を行えば、だれがそれを戻せるだろうか。(v.12-13) この預言者イザヤのことばは、天地万物を創造された神の絶対的主権を述べています。この聖句の前の11節には、「わたし、このわたしが主であり、ほかに救い主はいない」と明言されています。この絶対的主権者である神をイスラエルの民はどのように... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち228
私たちは今後、肉にしたがって人を知ろうとはしません。かつては肉にしたがってキリストを知っていたとしても、今はもうそのような知り方はしません。(2コリント5:16) この聖句の「私たち」とは、前節の「自分のために死んでよみがえられた方のために生きるため」とあるキリストの救いの恵みに生きるキリスト者を指しています。また「肉にしたがって人を知る」とは、前の新改訳第3版では、「人間的な標準」と訳されています。現代のことばで言うなら、「常識」と言うことになるでしょう。そうだとすれば、私たちが人間的な常識で考えるなら、キリストの愛は、罪人を愛し、罪人のためにいのちを捨てるという十字架の死と復活は、あり得ないことであり「非常識」だと言えるでしょう。そう... -
キリストにある喜び
いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。ピリピ4章4節 [聖書]ルカ15:1〜10 昨日は、みなさまから祝福していただき、結婚式を挙げることができました。優子姉は初めての経験であり、私としては、残りの人生に新たな希望が与えられ、あらためて主と主の教会に仕える思いを与えられ、感謝しています。 私は、朝目覚めると、いつも新しいいのちと、この存在に感謝し、主を讃えて祈ります。22日、結婚式一週間前の土曜日に、私が所属する写真クラブで写真講座が開かれ、ゲストの講師が、講座の中で「存在を切り取り、表現するのが写真である」と存在と言うことばを強調し、参加者全員が感動しました。また、先週木曜日の午後、堤長老と、優子姉と私の三人で... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち227
人の心には多くの思いがある。しかし、主の計画こそが実現する。(箴言19:21) 私たち人間には、夢があり希望がありますが、歳を重ねるごとに、現実の厳しさに夢破れ、失望し、途方に暮れることがあります。さらには、心配や思い煩いに心が支配されることもあるのです。 そんな私たちに、聖書は「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」(1ペテロ5:7)と教えています。冒頭の聖句は、人は神に信頼し、神の目的に従うときに、調和が保たれ、計画が実現するという意味です。 今もなお愚かな私は、72歳になり、今でも夢を抱いて歩ませていただいています。4年前に、43年間連れ添った妻に先立たれ、寂しさの中に... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち225
「たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」(II コリント4:16) ドイツの精神科医ポール・トウルニエの著書、『人生の四季』の中で、ポール氏は「人間の生では、秋にさえ春が来ることがある」と書き述べています。実際に、彼が関わった80歳を超える老教授がキリスト信仰に導かれ、「私は自分が、今生まれたばかりのみどり児のような気がする。私の人生はいま始まったのだ」と神との出会いによる心の変化を口にしたというのです。私は三日前に72歳の誕生日を迎えました。人生の四季に例えるなら、すでに秋のただ中に生きているのですが、私の心は、新芽が息吹く春の季節を迎えている気分なのです。これと同じことを四年前、妻が天に召される一ヶ月前に、... -
自らを献げる信仰
主に信頼し、善を行え。地に住み誠実を養え。主を自らの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。詩篇37篇3〜4節 聖書/詩篇37:1〜6 このところシバのまさるの様子がいつもと違い、表情に緊張感が見えます。 わんこでも状況を敏感に感じ取るとすれば、私たち人間は、人との関わりで感情が左右するのは当然のことです。 今回、取り上げる詩篇37篇は、原文はヘブル語のアルファベットで綴られており、教師が弟子に語りかけるような格言集としての構造になっています。 テーマは、「なぜ悪を行う者が栄えるのか」という世の不条理と神の正義を問う信仰者の問いです。「アル・ティトゥハル」(熱くなるな/腹を立てるな)と、ヘブル文字のアーレフから始まリます。これは、悪を行... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち223
悪を行う者に腹を立てるな。不正を行う者にねたみを起こすな。彼らは草のようにたちまちしおれ、青草のように枯れるのだから。詩篇37篇1-2節 私たちは、「目には目を、歯には歯を」という旧約の律法を用いて、敵対する相手ととことんやり合ってしまうことがあります。聖書は、それは大きな間違いであることを教えています。ダビデがサウル王に仕えていたとき、王の妬みからいのちを狙われ、また王になってからも息子に謀反を起こされ、いのちを狙われます。そんなダビデが、常に心を注いで祈り求めたのは、ダビデが常に信頼して祈る神の助けでした。そして彼が確信したのが、「主に信頼し、善を行え。地に住み誠実を養え。」(v.3)ということです。今回のみことばは、その前の1節... -
自らを献げる信仰
主はあなたに告げられた。人よ、何が良いことなのか、主があなたに何を求めておられるのかを。それは、ただ公正を行い、誠実を愛し、へりくだって、あなたの神と共に歩むことではないか。ミカ書6章8節 [聖書]ミカ書6:1〜8 先週私たちは、『自らを献げる信仰』との本年度の主題を掲げて総会を行いました。本年の活動計画と予算、そして奉仕分担を決めました。これらのことすべては、私たちの信仰の証しとともに、主が命じられた福音宣教のために行われるのです。そして、何よりも大切なことは、その働き人である私たちが、神の民、レビ族の祭司のように、神とこの世の人々の間に入って救いの仲介者として神に仕えるためなのです。 今回の総会のことや、私自身のこと、そしてこ... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち222
「私の兄弟たち。様々な試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい。」(ヤコブ1:2) これは、主イエスの兄弟ヤコブが、エルサレムにおける迫害によって各地へ散らされた兄弟姉妹たち(ディアスポラ)に宛てて書いたものです。信仰の結ぶ実は、「愛、喜び、平安・・・」であるはずが、現実には、なんと「様々な試練」となり、その身に危害を及ぼす事になっているのです。そこで、エルサレムにおける教会の長老であったヤコブが、苦難の中にある彼らを励ますために、「試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい」というのです。ありがたくない試練を、「この上もない喜びとする」とは、いったいどうすればとよいのでしょう。 ヤコブは、こう続けます。「信仰が...