2025年– date –
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◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち262
アントニオいのち
「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。」(1コリント13:4) 第一コリント13章の『愛の章』といわれる有名な聖句です。この13章には、愛の本質と愛が否定する人の思いの両方が明確に記されています。アンドリューマレー著の『謙遜』に、「人の高ぶりこそ、キリストの贖いを必要とする最も大きな罪である」とあります。この私がキリスト信仰を持つきっかけとなったのは、病弱で入退院を繰り返していた少年時代のコンプレックスとボクサーとして活躍していた青年時代の高ぶりから、最も大切な愛を見失っていたのに気づいたことにあります。大言壮語し、ハッタリで見栄を張って生きていた愚かな私が、キリストの十字架の愛によって、... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち261
アントニオいのち
「あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。」(マタイ6:21) キリスト者の価値観はどこにあるのでしょうか。今朝のみことばは、そのことが問われています。キリスト者といえども、その心が、地位・名誉・財産・快楽など、この世の世俗的な価値観に押し流されてしまうことがあります。それは現代におけるキリスト教大国家においてもそうですし、旧約聖書を見れば、まさに神の民イスラエルがそうでした。旧約の預言者たちは、そんな民たちに対して「偶像から立ち返り、天地創造の唯一絶対の神に信頼せよ」と叫び続けましたが、結局のところ、彼らは神の声に聞き従うことなく、バビロン捕囚によって、イスラエル国家は滅亡してしまうのです。私たちの信仰は、神のことばを... -
絶望の中にあっても
説教要約
わたしは必ずあなたを助け出す。あなたは剣に倒れず、あなたのいのちは戦勝品としてあなたのものになる。あなたがわたしに信頼したからだ。―主のことば エレミヤ39章18節 [聖書]エレミヤ書39:1-18 先週木曜の朝9時から行われた婦人会では、『聖書の女性たち』から旧約に登場する女性たちの中で最悪の女と言われるアハブ王の妻「イゼベル」についてともに学びました。 なぜイゼベルかというと、彼女の心には生ぬるさがなく、良くも悪くも徹底して熱く、徹底して冷たいからです。しかし、そんな徹底した彼女の個性が、まことの神ではなく、異教の偶像バアルに徹底した基準があり、絶対的主権を持っておられるまことの神に背いていたことが決定的違いなのです。しかし、彼女の夫... -
偉大な神の全能性
説教要約
ああ、神、主よ、ご覧ください。あなたは大いなる力と、伸ばされた御腕をもって天と地を造られました。あなたにとって不可能なことは一つもありません。エレミヤ32章17節 [聖書]エレミヤ書32:1-25 私たちの教会の年度の歩みも残すところ二ヶ月を切りました。来月21日は、『クリスマス礼拝&子どもクリスマス会』が開催されます。クリスマスとイースターの恵みの主が、この一年、私たちをどのように導いて来られたでしょうか。どんなに辛いことがあったとしても、私たちは、今も生かされていることを覚えて、今これからも主が私たちを力強い御腕を持って導いてくださることを信じ期待して歩ませていただきましょう。 本日の説教は、先週水曜日の通読箇所からです。32章前半のエレミ... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち259
アントニオいのち
「見よ。わたしはすべての肉なる者の神、主である。わたしにとって不可能なことが一つでもあろうか。」(エレミヤ32:27) この聖句は、預言者エレミヤがバビロン軍によるエルサレム包囲中、監禁されていた状況下で主によって語られたことばです。南ユダ王国は滅亡の危機にありました。この絶望的な状況の中で、神はエレミヤに彼の故郷アナトテの畑を買い戻すように命じます。このとき、エルサレムは陥落寸前で、土地の価値は大暴落していました。このような状況で土地を購入することは人間的視点からは、まったく無意味なことでした。しかし、このエレミヤの畑の購入は、バビロン捕囚後の回復と帰還を象徴するものでした。神はイスラエルの民が再び故郷に帰り、家と土地を購入し、安ら... -
神のあわれみと回復の約束
説教要約
わたしのしもべヤコブよ、恐れるな。―主のことばーイスラエルよ、おののくな。見よ。わたしが、あなたを遠くから、あなたの子孫を捕囚の地から救うからだ。ヤコブは帰って来て、平穏に安らかに生き、脅かす者は誰もいない。エレミヤ30章10節 [聖書]エレミヤ書30:1-24 教会の運営年度もあと残すところふた月になりました。『自らを献げる信仰』という年間主題で歩ませていただいていますが、周囲の出来事に気持ちが削がれ、それどころではなかったと言うのが私たちの本音かも知れません。 それは、今私たちが通読しているエレミヤ書におけるユダの民もそうでした。近隣諸国の圧力で安心できず、「平安がないのに平安だ」と民の祭司や預言者たちが言い張っていたのですから。&nbs... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち258
アントニオいのち
“そのとき、若い女は踊って楽しみ、若い男も年寄りも共に楽しむ。「わたしは彼らの悲しみを喜びに変え、彼らの憂いを慰め、楽しませる」” (エレミヤ31:13) この聖句は、南ユダのバビロン捕囚からの帰還と神との関係の回復というユダの民にとっての大きな希望が語られています。『涙の預言者』と呼ばれるエレミヤ書全体の中でも特に慰めと希望に満ちた『慰めの書』と呼ばれる部分です。かつて破壊され、火で焼かれ、嘆きと悲しみに包まれていたエルサレムとユダの地に、再び新しいいのちの喜びが満ち溢れる様子が描かれています。それは単に物理的な再建だけではなく、民の信仰心、霊的な回復をも意味しているのです。このエレミヤ書の「悲しみを喜びに変え」とは、神の救済計画の究極... -
主のことばは必ず成る
説教要約
わたしは、この地の上にわたしが語ったすべてのことばを実現させる。それは、エレミヤが万国について預言したことで、この書に記されているすべての事柄である。エレミヤ25:13 [聖書]エレミヤ書25:1-14 2025年というこの一年も、あと二ヶ月ほどで終わろうとしています。私にとっては試練の年でもありましたが、新しい歩みへの転換の年ともなりました。 先週、写真家の先生から八甲田の紅葉は、今が最高とのお知らせを受け、今週の週報作成のために撮影に行ってまいりました。今年は寒暖の差が激しかったこともあり、絶景の紅葉を写真に収めることができました。こうして大自然の恵みに触れる時、私のような小さな者を愛して生かしてくださる偉大な神に、感謝と賛美をささげずに... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち257
アントニオいのち
“ 被造物は切実な思いで、神の子どもたちが現れるのを待ち望んでいます。” (ローマ8:19) 2025年は日本国内においてアーバンベアの出没が相次ぎ大騒動となり、尊い人のいのちも失われています。問題のクマたちも生き長らえるために必死なのでしょう。このことは、私たち人間の手によって自然体系が大きく変えられてしまったことが起因しているのです。冒頭の聖句は、被造物さえも現在の困難や不完全な状態から解放されることに希望を持っていると言うのです。神は創造のはじめに「生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。…地を這うすべての生き物を支配せよ。」(創1:28)と最初の人アダムとエバを祝福しました。これは、人間が神の被造世界の良き管理者としての務めを委ねられてい... -
◯ Pastor Macky 72の『いのちのパン』アントニオいのち256
アントニオいのち
“ 主がシオンの繁栄を元どおりにされたとき、私たちは夢を見ている者のようであった。” (詩篇126:1) あなたはこれまでの人生の中で、夢のような幸せを感じたことがありますか? 私は、キリストを信じ、50年以上になりますが、苦しみの中にあっても不思議と心に平安が与えられ、ひしひしと幸せを感じることがあります。冒頭の詩篇の表題には、『都上りの歌』とあります。イスラエルの民は、年に3回行われる「過越の祭り・七週の祭り・仮庵の祭り」という三大祭りの際に、家族や村の仲間と一緒に声を揃え、主を讃えながらエルサレムの神殿を目指して都に向かったのです。「元どおり」とは、バビロン捕囚からの解放とエルサレムへの帰還という神による奇蹟...
