預言者の信仰と権威

こうして、彼らがなお進みながら話していると、なんと、火の戦車と火の馬が現れ、この二人の間を分け隔てて、エリヤは竜巻に乗って天へ上って行った。第二列王記2章11節

[聖書] II列王記2:1-25   
 『みことばの光』による聖書通読は、ホセア書から第二列王記に移りました。
 私たちは、先月の12日まで第一列王記を学び、預言者エリヤの行動的、かつ大胆な信仰から、「行いによる信仰」、つまり実践神学を学びました。それは、私たちの年間主題である『自らを献げる信仰』に通じるものです。
 先週水曜夜の祈祷会では、ホセア最後の14章から、神の怒りと審判は常に愛に基づく民との契約関係にあることを学ばせていただきました。そして、教会の宣教も、私たちの信仰生活も、その根底には、神が御子イエスを与えたもうほどに、この世の私たちを愛された愛がある(ヨハネ3:16)のであり、愛がない議論と行動は、自分の正しさを主張せんとする自己主張に過ぎないことをある牧師の体験から教えられました。私たちは今回また第二列王記から、北王国の12の王と南王国の16の王について読みます。そして本日は、北王国を救うために神から遣わされた二人の預言者、エリヤとエリシャの働きの継承が、エリヤが竜巻に乗って生きたまま天に凱旋する奇跡の中で起こることを確認し、彼らから、預言者の信仰と権威について学ばせていただきます。

1.師に対する篤い信頼
 2章冒頭で、神がエリヤを天に引き上げようとされたことが記されています。
 それを受けて、エリヤは愛弟子のエリシャに、「ここにとどまっていなさい」と命じます。しかし、エリシャは「私は決してあなたから離れません」と繰り返し、エリヤに篤い信頼を寄せ、エリヤからの祝福を強く願うのです。彼は一時もエリヤから離れたくなかったのです。

2.師に対するエリシャの願い
 彼のエリヤに対する信頼は、私たちクリスチャンの模範です。彼はエリヤの求めに対し、「あなたの霊のうちから、二倍の分を私のものに」と願います。これは、単に霊の力の二倍という意味ではなく、神の御霊がエリヤを通して働かれたように、それ以上に自分にも働いてくださるようにとの願いです。
素晴らしい心構えではないでしょうか。

3.天に引き上げられるエリヤ
 エリヤが竜巻に乗って天に引き上げられる様子が描かれています。戦車と馬は天の御使いを表しています。聖書の中で死を経ないで天に上げられたのは、エノク(創5:24)とエリヤの二人だけです。これは、キリストの再臨による携挙の型です。キリスト者の生涯は死で終わりではなく、死んでも生きる永遠のいのちが与えられているのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

あすなろ福音キリスト教会 牧師

日本福音キリスト教会連合(JECA)
あすなろ福音キリスト教会 牧師
青森県十和田市生まれ
近畿大学商経学部卒&聖書宣教会(神学本科卒)

コメント

コメントする

目次
目次
閉じる