それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名はインマヌエルと呼ぶ。イザヤ書7章14節
毎週木曜日に配信している『アントニオいのち』が節目のNo.200を迎えました。妻が生きていた2021年の正月からはじめたみことばの随想が、なんと一週も休まずに続けることができました。また千葉のサテライトチャーチの姉妹たちには「今朝のみことば」と題して毎朝「みことばと小解説」を送り、これも欠かさずに配信して一年近くになりました。かつて何をやっても三日坊主で、自分に自信がなかった私が、キリストによって変えられ、信仰歴50年を越えてもなお、毎日が新しい心と新しいいのちに満たされているのです。これは神の恵みです。
今や世界は終末の様相を示す大変な時代です。闇が世界を覆っていると言っても過言ではありません。
けれども、聖書はキリストの存在についてこう記しています。「光は闇の中に輝いている」(ヨハネ1:5)闇が深ければ深いほど、光はその輝きを増すのです。キリスト誕生の700年前のイスラエルの暗黒の時代に預言者イザヤが語ったメシヤ誕生の預言は、大きな光を放ち、それが今もこれからも私たちの心を照らす光として、存在し続けていることを覚えるのです。
1.神に敵対する者ではなく
7章の歴史的背景は、悪名高いアハズ王の時代(BC741-726)です。
北王国がアラムとの連合軍をもってエルサレムを攻め立てようと策略を講じていた(v.2)のです。まさに神の民の潰し合いです。その背景にあるものは、神から離れ、偶像に支配された神の民の恐れと不信仰です。
2.私たちの不信仰とは
現実を打開するために現実に頼る弱さが人間にはあります。アハズ王もまた、北の脅威を恐れて、アッシリヤと友好関係を持つことで、この困難を打開しようとしていました。そのような中、イザヤは、今こそ神に立ち返り、信頼するようにと強く迫るのです。「あなたがたは、信じなければ堅く立つことはできない」(v9)と。
3.闇に輝く救いの光
急な出来事に心が動揺する王と民の様子が2節に記されています。
こうして南ユダが大きく揺れた時にイザヤは最初のインマヌエル預言を語るのです。7:3〜25がそうです。それは恐れるべきは主権者なる神のみであるということです。敵は強く栄えているようでも、神は彼らを滅ぼされるのです。神がともにいてくださることこそ私たちの救いの光なのです。
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