あなたは、あなたの神に立ち返り、誠実と公正を守り、絶えずあなたの神を待ち望め。ホセア12章6節
[聖書]ホセア書11:1〜12
連日猛暑が続いています。先週は北海道の北見で39度を観測しました。
地球温暖化による異常気象は、社会現象としても様々な影響を与えています。「アーバンベア」の出没もその一つです。また世界中で戦争が勃発し、先進国においては経済戦争が行われているのです。一方、その陰では、貧困と飢餓によって多くの尊い命が失われているのです。今私たちが通読して学んでいるホセア書は、現代の私たちキリスト者と教会に対して語られているメッセージとして耳を傾けるべきです。神の民イスラエルが、偉大な神の愛と恵みを忘れ、カナンの偶像バアルに身を売り、姦淫と暴虐に身を汚して神を悲しませていることにまったく気付いていないのです。430年に渡るエジプトの奴隷状態から奇跡をもって解放し、約束の地へと導いてくださった神を忘れ、またも偶像と罪の奴隷と化してしまった彼らは、ともすれば私たち自身であることに気付かされるのです。
先週の婦人会では、人間の弱さである「依存症」について学ぶ中で、神への依存こそ大切であり、みことばを心に刻み、聖霊に導かれて歩むことこそ重要だと確認させていただきました。
1.神の民の忘恩
1節から4節までには、神が父親のようにイスラエルを愛し、わが子をふところに抱くようにしてエジプトから連れ出したにも関わらず、彼らはその神の恵みを忘れ、呼べば呼ぶほど、神から離れ、バアルの偶像におぼれて行ったというのです。私たちも一度心頑なにすると、意地を張るように神から離れてしまう罪深い性質を持っているのです。
2.神の契約とさばきを覚えて
民は神の人モーセを通して十戒が与えられ、神の契約の民としての特別な存在となりました。十戒の最初の二つに、神が背信の民を罰せずにいられなかったのは、契約のゆえです。神の愛はどこまでも契約において誠実に表されるものです。その根本は愛とまことです。彼らが他国と同盟を結んだことが、逆に滅亡の原因となったのです。
3.神の愛と赦し(v.8-12)
ある人は、このホセア11章を最も美しく神の愛が描かれていると言います。
8節からが特にそうです。「わたしはあわれみで胸が熱くなっている」と主の胸の内が示されています。「ヘセド」とは、旧約では、神の性質を表す最も重要なキーワードです。神の怒りはその愛を消失してしまうものではなく、赦しと回復に導く力と恵みなのです。
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