この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手で造られた宮にお住みにはなりません。使徒17章24節
[聖書]使徒17:21-28a
本日は6月第五週の主日です。
先に中村姉が信仰による恵みの証しをお話ししてくださいました。神を信じて生きるとは、どんな時にもキリストの御救いと聖書のみことばを第一に信頼して歩むことです。詩篇16篇8節のように、それが私たちに揺るがぬ平安と希望を与えてくださるのです。キリストから離れて、私たちキリスト者は何もすることができないのです。このたび、私たちは第一列王記から神から与えられた知恵と知識によって栄華を極めたソロモン王の生涯について学ばせていただきました。10章までがその興隆期であり、11章からは、ソロモンの背信によりその繁栄が一変してダビデ王国が神のさばきによって王国の分裂が告げられるのです。そして11章最後には、ソロモンの死が記され、彼の子レハブアムが代わって王となることで閉じられるのです。ただ、ソロモンの生涯は、背信による神のさばきでは終わりではないことを知ってほしいと思います。彼は晩年にその生涯を振り返り、世の繁栄と力は空しく、神を知り、神を信頼して生きることが人にとって、すべてのすべてであることを伝道者の書を通して後世に知恵の書として残すのです。
1.ソロモンの神殿から学ぶこと
ソロモンの父、ダビデには宮殿建設のビジョンがありました。そのことが第二サムエル7章2節に「この私が杉材の家に住んでいるのに、神の箱は天幕の中に宿っている」に記されています。しかし、神殿建設はソロモンによって実現し、全面金張の荘厳なものが建てられ、そこに契約の箱が納められたのです。まさに神の臨在の象徴です。
2.ソロモンの王宮とその生活
ソロモンは7年で宮殿を建て、13年をかけて自らの宮殿を建てました。さらには、彼の知恵を謁見しようと世界中から財宝が持ち込まれ、彼の王国は絶頂期を迎えるのです。彼を取り巻く妻たちの数は1000人。まさにハーレムです。彼女たちが持ち込んだ偶像によってソロモンは神を悲しませ、自ら気づかずして神から離れて行くのです。
3.あなたのただ中に存在する神
本日の主題聖句は、パウロが第二回の伝道旅行の際、哲学、文学、芸術の中心地ギリシャのアテネで福音を語ったときのことばです。つまり神は私たちの手中に収まるようなお方ではなく、私たちが神の中に生き、存在していると語ったのです。つまり神は私たちの心の中に生きて存在してくださるお方であることを第一に知るべきなのです。
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