救い主の誕生

ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、平和の君」と呼ばれる。イザヤ9章6節

[聖書]マタイ1:18-25
 いよいよアドベントの第四週を迎え、主の御降誕を祝うクリスマスを迎えます。教会では本日一足早いクリスマス礼拝と祝会を行います。先週水曜夜の祈祷会ではミカ書5章2節を中心に、バビロン捕囚の前の堕落した南ユダに対して語られた預言者ミカの救い主誕生の預言からクリスマスの意味について学ばせていただきました。預言者ミカのことばはこうです。「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」 このメシヤ預言は、ミカと同時代の預言者イザヤもイザヤ書9章で語っているのです。
 天地万物を創造された偉大な神が、私たち人類のために救いのご計画を定めておられてことに驚きを覚えます。
 さらに聖書は「神がこの世を愛され、御子を信じる者が一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つために」御子を世に遣わされたというのです。このことが、このクリスマスに私たち一人ひとりに語られ、それを信じ受け入れることがクリスマスの最大のプレゼントであり、神の大きな恵みなのです。

1.系図とその歴史から
 マタイ1:1〜17のイエス・キリストの系図は、当時のユダヤ人にとっては、とても説得力があります。そこには、なんと問題ありの4人の女性の名が登場します。またソロモン以降のユダの王の中には善王もいれば、アハズやマナセのような邪悪、最悪な王の名も列挙されているのです。これらの歴史的事実は何を言わんとしているのでしょう。

2.当惑するような現実の中で
 先の当惑するような系図の子孫として救い主イエスが誕生することの中に、神の深いいつくしみがあることを覚えます。また、旧約の預言者を通して語られた御自身の計画を最もありそうもない人たちを通して実現させたという神の主権を知ることができるでしょう。ここに神の愛と恵みがあるのです。

3.信じて離れない信仰者に
 マリアの親類のエリサベツがマリアに語った「主によって語られたことは必ず成ると信じた人は、なんと幸いでしょう」(ルカ1:45)は、まさにマリアの信仰そのものです。今も、私たちの周りは疑心暗鬼なことでいっぱいです。そんな暗い世に、救い主誕生の恵みの光が輝いているのです。主の誕生は、私たちの救いのためであり、あなたに、いのちの希望を与えるためなのです。

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あすなろ福音キリスト教会 牧師

日本福音キリスト教会連合(JECA)
あすなろ福音キリスト教会 牧師
青森県十和田市生まれ
近畿大学商経学部卒&聖書宣教会(神学本科卒)

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