堅く信仰に立って

 堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。ご存じのように、世界中で、あなたがたの兄弟たちが同じ苦難を通ってきているのです。1ペテロ5:9

 本日の週報の写真は、先週行われた新年度の定期総会の様子です。委任状を含めて全員出席で、新年度の主題を決め、活動計画を立てました。教会はキリストのからだであり、その頭はキリストです。私たちが「堅く信仰に立つ」とは、私たちが心を一つにして頭であるキリストとともに、みことばに信頼してしっかり生きることを意味します。このキリストから離れて、私には信仰があります。というのは、大きな矛盾であり、最も神を悲しませることです。
 本日は、先週に続いて、本年の主題聖句から「堅く信仰に立つ」ことと、その『ぶれない信仰』について学ばせていただきます。まず、キリスト者が堅く信仰に立つ目的は、「神が私たちを栄光の中に招き入れてくださり、不動の者としてくださる」という確かなゴールがあることです。この神からの栄誉をしっかりと見据えてそこから目を離さないこと、それが、8節にある「身を慎み、目を覚ましていなさい」ということばです。そして続くキーワードは、「堅く信仰に立つ」ことと、「対抗せ」(立ち向かう)という二つのことばです。私たちが、ただ受け身の信仰であっては、決して御国の栄誉を受けることはできません。

1.ぶれない信仰とは
ぶれない」ということばは、旧約では「ゆるがされない」とあり、詩篇16:8や62:2などで用いられています。それは、いずれも、主がいつもともにおられるゆえに私は揺るがされないと言うのです。ペテロは、ここで「ステレオス」(firm)とのことばを用いて「堅固な、しっかりした」信仰に立つようにと励ましています。まさに、この岩(ペテロ)の上に建つ堅固な教会のようにです。

2.悪魔に立ち向かう信仰とは
 次に「立ち向かう」ということばです。原語は「アンテスティミー」で、まさに抵抗するという意味です。サタンは困難や迫害で信仰者の思いをぐらつかせ神から引き離そうとして躍起なのです。ペテロ自身が主の前に、何度もその弱さを露呈したことを覚えているのです。それゆえに、彼は堅い信仰に立つようにと主の教会を励ましているのです。

3.すべてを回復させてくださる神
 試練や迫害によって、信仰が激しく揺さぶられることは教会の歴史の中にもありました。10節には、「神が回復させ、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださる」とあります。回復カタルティゾー)とは、修復して完全にする(restore)と言う意味で、まさにペテロの信仰の生涯そのものなのです。

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あすなろ福音キリスト教会 牧師

日本福音キリスト教会連合(JECA)
あすなろ福音キリスト教会 牧師
青森県十和田市生まれ
近畿大学商経学部卒&聖書宣教会(神学本科卒)

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