「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。ミカ書5章2節
[聖書]ミカ書5章1節~15節
エレミヤ書の通読は昨日の52章で終了しました。最後の最後に、第二次捕囚の際に、バビロンに引いて行かれたエホヤキン王(エコンヤ)が、ネブカドツァル王の後継者エビル・メロダクによって「獄屋から解放され、バビロンに彼と共にいた王たちの位よりも、高くされ、その生涯いつも王の前で食事をした」と全巻を閉じるのです。マタイ1章のイエス・キリストの系図に、「バビロン補修のころ、ヨシヤがエコンヤとその兄弟たちを生んだ。」と、主の母マリヤの夫ヨセフの系図が記されているのです。バビロン捕囚は、背信のユダの民に対する神の怒りとさばきでしたが、神は捕囚中、彼らをあわれみ、彼らがエルサレム帰還の際には、捕囚された当初の人数よりも十倍に増え広がっているのです。エレミヤ29章11節に「わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている。―主のことばー。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなた方に将来と希望を与えるためのものだ。」とあります。
私たち困難の中にある小さなあすなろ教会にも主のご計画があることを覚えます。一人ひとりの小さな信仰の種が豊かな実を結ぶことを祈り願います。
1.あまりにも小さいが
預言者ミカはBC740年から700年、南ユダの王、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に生きた預言者の一人です。アハズ王は極悪の王でした。ミカの使信は、北と南の両国に向けられ、それぞれの首都サマリヤとエルサレムに対して語られ、彼らの罪ゆえに滅亡があり、また主のあわれみによる回復が語られているのです。その両極のギャップの間に、今朝の中心聖句があるのです。
2.神の選びの計画は変わらない
「ベツレヘム・エフラテ」とは、ユダ氏族の中で最も小さな存在でした。エフラテは、その存在を特定するための別称です。ここには、様々な歴史的困難の中に、小さな町ベツレヘムから世界の偉大な救い主がお生まれになるという神の選びの約束とその摂理が語られているのです。それはまさにインマヌエル(神私たちと共に)預言なのです。
3.神の定めを信じて生きる信仰
「その出現は昔から定められている」ということばに、私はすぐに「では、いつから?」と反応しました。実は、聖書は創世記の3章15節に、神学用語で「原福音」と言われる人類を罪に陥れたサタンに対する勝利と未来の救い主の到来を聖書中、最初に示しているのです。私たちの主の約束は真実です。


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