「人の子は、失われた人を探して救うために来たのです。」(ルカ19:10)
この主のことばは、取税人の頭と言われるザアカイに向かって語られたものです。当時のユダヤ社会では「取税人」は、罪人の代名詞として人々に蔑まれていました。ローマの支配下にあったユダヤ人は、ザアカイたちによる不正な税の取り立てで生活が困窮し、さらには厳しい律法に抑圧され、真の自由を失っていたのです。そんな貧しい人々とは対照的な大金持ちのザアカイでしたが、彼の心は、罪咎による重圧と不安にさいなまれていたのです。そんなザアカイが、エリコの町を今うわさのイエスが通られることを耳にし、「ひと目でも主を見たい」と思い、背の低い彼はとっさにいちじく桑の木に登ります。主は、ザアカイを見上げて言いました。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから」と。するとザアカイは木から降り、自らの財を投げ打って主を迎え入れるのです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2026.2.26)


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