「見よ。わたしはすべての肉なる者の神、主である。わたしにとって不可能なことが一つでもあろうか。」(エレミヤ32:27)
この聖句は、預言者エレミヤがバビロン軍によるエルサレム包囲中、監禁されていた状況下で主によって語られたことばです。南ユダ王国は滅亡の危機にありました。この絶望的な状況の中で、神はエレミヤに彼の故郷アナトテの畑を買い戻すように命じます。このとき、エルサレムは陥落寸前で、土地の価値は大暴落していました。このような状況で土地を購入することは人間的視点からは、まったく無意味なことでした。しかし、このエレミヤの畑の購入は、バビロン捕囚後の回復と帰還を象徴するものでした。神はイスラエルの民が再び故郷に帰り、家と土地を購入し、安らかに住まわせると約束するのです。そして「彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる」(32:38)という夢のような幸せの道を備えてくださるというのです。「神にとって不可能なことはない」のです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2025.11.6)


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