“そのとき、若い女は踊って楽しみ、若い男も年寄りも共に楽しむ。「わたしは彼らの悲しみを喜びに変え、彼らの憂いを慰め、楽しませる」” (エレミヤ31:13)
この聖句は、南ユダのバビロン捕囚からの帰還と神との関係の回復というユダの民にとっての大きな希望が語られています。『涙の預言者』と呼ばれるエレミヤ書全体の中でも特に慰めと希望に満ちた『慰めの書』と呼ばれる部分です。かつて破壊され、火で焼かれ、嘆きと悲しみに包まれていたエルサレムとユダの地に、再び新しいいのちの喜びが満ち溢れる様子が描かれています。それは単に物理的な再建だけではなく、民の信仰心、霊的な回復をも意味しているのです。このエレミヤ書の「悲しみを喜びに変え」とは、神の救済計画の究極的な成就といえる「主の再臨による世界の回復」として解釈することもできるのではないでしょうか。今は嘆きと悲しみの中にあっても、キリストの愛と恵みの中に私たちには希望があるのです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2025.10.30)


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