“何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。”(1ペテロ4:8)
このペテロのことばは、「万物の終わりが近づきました。」(v.7)との前節に続くものです。昨今、社会の核である家族の間に悲惨な事件が相次いで起きています。特に若い世代の短絡的、衝動的な事件が目につきます。デジタル化社会の中で、人との触れ合いが希薄になったためでしょうか。また世界規模の紛争にも徹底的に相手を潰すことが目的とされているようです。「共存、共栄」という愛と平和の理念はどこに行ったのでしょうか。冒頭の聖句を思うに、箴言10章12節の「憎しみは争いを引き起こし、愛はすべての背きをおおう」が頭に浮かびます。冒頭の「何よりも互いに熱心に愛し合いなさい」という「熱心」には、引き伸ばす、ひっぱる、懸命にという意味があります。つまり、あらゆる方法で愛を尽くすということです。それは、罪深い私たちの救いのために十字架の道を歩まれたキリストによって示された神の愛なのです。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2025.5.29)
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