「私の兄弟たち。様々な試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい。」(ヤコブ1:2)
これは、主イエスの兄弟ヤコブが、エルサレムにおける迫害によって各地へ散らされた兄弟姉妹たち(ディアスポラ)に宛てて書いたものです。信仰の結ぶ実は、「愛、喜び、平安・・・」であるはずが、現実には、なんと「様々な試練」となり、その身に危害を及ぼす事になっているのです。そこで、エルサレムにおける教会の長老であったヤコブが、苦難の中にある彼らを励ますために、「試練にあうときはいつでも、この上もない喜びと思いなさい」というのです。ありがたくない試練を、「この上もない喜びとする」とは、いったいどうすればとよいのでしょう。
ヤコブは、こう続けます。「信仰が試されると忍耐が生まれ、その忍耐が成熟した完全な者とさせてくださる」(同1:3-4)と。この完全とは、キリストの似姿です。この様々な試練をこの上もない喜びとすることを、私も教えていただきたいと願い、いつも主にあって喜ぶことを心に刻んでいます。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2025.2.20)
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