怒っても、罪を犯してはなりません。憤ったままで日が暮れるようであってはいけません。(エペソ4:26)
これは、使徒パウロが紀元61年頃にローマの獄中からエペソを中心に小アジアの諸教会に宛てて書いた「獄中書簡」と言われる手紙の中のみことばです。キリスト者が信仰生活において心がけるべき勧告です。怒りは争いを引き起こし、分裂、分断をもたらします。パウロはこの手紙で、「あなたがたが霊と心において新しくされ続け、神にかたどり造られた新しい人を着ることでした」と述べ、「ですから」(だから)、「怒っても、罪を犯してはならない」と勧告しているのです。かつては激しやすい性格だったという信仰の先輩が、このみことばに教えられ、怒っても決して翌日には持ち越さないことを学んだと笑顔で話していました。実は、私もこのみことばに教えられ、教訓を与えられ慰めを得ています。たしかに怒るべきことが蔓延しているこの世です。しかし、私たちは寛容と愛をもって怒りを鎮める者でありたいと願います。
*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味 (2024.8.1)
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