◯ Pastor Macky 71の『いのちのパン』アントニオいのち145

「主は、たとえ悲しみを与えたとしても、その豊な恵みよって、人をあわれまれる。」(哀歌3:32)

 昭和の高度成長期に、「何から何まで、真っ暗やみよ」と言う歌謡曲が大流行しました。何でも頑張れば可能になるという時代でしたので、このフレーズも、大衆は深刻には捉えてはいませんでした。しかし令和の今日、不安だらけで「どうなる日本?」と深刻に考える人も少なくありません。そこで私は教会の牧師としてひとこと言いたい。それは、「何に望みを置けばよいのか」という、人が生きるそのあり方だ。冒頭の聖句の主語は、天地万物を創造された神である「」です。この哀歌の文脈に、「私たちが滅び失せなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。それは朝ごとに新しい。」とあります。この重要語句の「恵み、あわれみ」とは、「まことと同義語で、神のご性質を表しています。ここに真の望みがあり、朝ごとに新しさが更新されるという神の力があるのです。

*「アントニオ」とはラテン語で大変貴重なものという意味           (2023.8.31)