神にあって私たちは力ある働きをします。
詩篇一0八篇十三節
あなたがたは向きを変えて出発せよ。
申命記一章七節
向きを変えて出発せよ [聖書]申命記1:5-8
先週の役員会では、新年度の指針となる主題と聖句を、みなさんからいただいたご意見を参考に、教会の現状と今後を考量して決定いたしました。
主題と聖句を決めてから気付かされたことですが、先週金曜日から本日の「みことばの光」の通読箇所が「向きを変えて出発せよ」と繰り返し、神がモーセを通して語られる民へのことばなのです。
荒野の40年を経て、これまでの不信仰による失敗や数々の苦難を通して、主の契約と律法を再確認し、神の導きに従って出発するのです。
私たちの教会は、宣教46年目を迎え、その半分を私が牧師として関わらせていただきました。
教会の現状は、教勢的にも、財政的にも非常に厳しい状況にあり、現状にとどまることは教会の閉鎖、あるいは解散に繋がりかねない状況にあるのです。
このような状況の中で、「向きを変えて出発」とは、私たちにとって何を意味するのでしょう。
少人数の私たちが安住の地へ思いを馳せるというのではありません。
私たち教会に与えられた本来の使命である福音宣教に心を一つに取り組んで行くことなのです。
今の心の思いから杭を抜いて前進させていただきましょう。
1.主が告げられた地へ向かって
1章から2章まで、繰り返し「向きを変え」と記されています。
それは、不明の地へ手探りで向かうのではなく、向かうべき場所を、主は具体的に示しておられるのです。
キリストの恵みに生きる私たちは、神の国は、私たちのただ中にありますが、私たち主の教会が向かうところは、福音の恵みを私たちの家族や隣人に伝えることにあるのです。
2.主の御教えの確認をして
申命記とは、漢訳聖書から採用されたもので、「申す」(述べること、繰り返して話し、明らかにするという意味)という意味があり、「神の命令を繰り返して解き明かしたモーセの書」という意味があるようです。
1章5節に、「モーセは次のように、みおしえの確認を行うことにした」とあります。
教会は常に神のみことばを確認して前進すべきです。
3.神にあって力ある働きを
神のことばに信頼して祈る祈りには力があります。
昨年私たちは「祈りの手帳」による連鎖祈祷を共有し、新たな思いを与えられました。
私たちが主に信頼し向かう場所には大きな祝福が待ち構えています。
「カナンの地」ならぬ「天の御国、神の国」です。
この福音の恵みを共有すべき私たちの家族や友人が私たちの向かうべき地なのです。