「聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1章8節
[聖書]ヨエル2:18-32
本日は、主の復活から50日目、主の昇天から10日目のペンテコステの主日にあたります。主が弟子たちに語られたもう一人の助け主である聖霊が彼らの上に降るのです。ペンテコステの出来事は使徒の働きの2章に記されています。使徒たちが集まっていた所に、突然天からの激しい風が吹いて来たような響きが起こり、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまったというのです。(cf.使徒2:1-3)
すると彼らは聖霊に満たされ、御霊が語らせるまま他国のいろいろなことばで神の大きなみわざを話すのです。
私の神学生時代、ギリシャ語、ヘブル語の学びで苦しんでいた頃、「ああ、こんな奇跡が私にも起こってほしい」と思ったくらいです。無学な使徒たちが、他国の人々に通じる言語をもって福音を語ったというのですから異言とは違います。このペンテコステの日のペテロの説教の中に本日のテキストであるヨエル書のことばが引用されているのです(使徒2:16-21)代表的なのは、ヨエル書2章28-29節のみことばです。
本日は、ペンテコステの恵みを覚えて、信仰によって与えられた聖霊の力について学ばせていただきましょう。
1.災いの中にも臨在される神
ペテロが引用して語ったヨエル書は、前830年頃、南ユダのヨアシュ王の時代と想定されています。未曾有のいなごに大軍によって神の民が、まるで世の終わりでも見るかのような災禍に襲われるのです。これは来るべき神の審判を暗示する出来事であり、民に対する悔い改めを迫る災いなのです。
私はこの事の中に、詩篇46篇1-3節の聖句をふと思い起こしていました。
2.神の助けと回復を信じて
私は、これまで50年の信仰生活の中で、初めての苦悩を体験しています。
もちろん自らの愚かさ弱さのゆえですが、それを通してさとし導いておられる全知全能の神に感謝しています。
ヨエル2:18〜24は、主のねたむほどの愛が、民に助けを与え、現状を回復させ、あふれる喜びに変えて、恵みと祝福に包んでくださるというのです。
3.聖霊の力を信じて
エペソ書に1:14に「聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です」とあります。それはキリストの贖いの代価(身代金)による私たちの特権です。
ヨエル2:32には、「しかし、主の御名を呼び求める者はみな救われる」とあります。私たちのただ中におられる聖霊の助けと力を信じて歩みましょう。
コメント